PALAWAN


 ひさしぶりだ!

2004年6月にフィリピンへ行ってきました、6年ぶりです。6月はオフシーズンなので観光客は空港からもあまり見かけませんが飛行機はほぼ満席です。お天気はと言うとあまり暑くはありませんが、雨が時々降ったり曇ったりまた太陽が顔を見せたりと割とよく動きます。でも観光にはやはりいいシーズンではないですね。

さて利用した飛行機はNWです。日本からはそれほどチェックは面倒ではありませんが、マニラではけっこう厄介です。チェックが何回もあるうえにまだ日本のコインを欲しがるスタッフがいたりしてまだまだ昔の名残は残ってますね。国際線の空港なんですからもう少しプライドとマナーを持たないとレベルが低いと自分で言ってるようなものです。

マニラは以前ほどごちゃごちゃしてはいませんが、ダウンタウン(チャイナタウン)は相変わらずの雰囲気です。ジープニーを整理したりバスのルートなんかを変えたりしているんでしょう。走っている車もだいぶいいものに変わってきています。帰る前にライブハウス(RATSKY)に行って見ましたが東京と変わらない雰囲気です。音作りはどこも同じですね、とにかく低音を強調しています。そういえばD-Town(日本の秋葉原)の電気街でもさかんにサブウーファーが店頭にでていてどこでもドンスカやってます。まあクオリティーはそれほどでもないようですが.......

さて本題のパラワンです。マニラから今回は飛行機(AIR PHILIPPINES)です。約1時間15分ほどでプエルトプリンセサに到着です。機内では軽いスナックと飲み物がでます。空港はハワイのカウアイ島ぐらい(?)でしょうか、新潟空港より小さいですが佐渡空港よりはでかい(意味ない比較ですが)。あまりオートメーション化はされてません。さて外へ出ると、うじゃうじゃいますトライシクルが。よく見ると意外と車がありません。ほとんどがトライシクルで中にジープニーと旧型のバスが混じってます。建物は高いものはほとんどなくかなりうるさいです。とりあえず身内のいるバンワペンションに向かいます、中心からは少し離れた所です。回りにはバナナの木や椰子の木その他けっこう自然に囲まれています。そう犬やニワトリ(これがうるさい)もいました。


 自然がいっぱい

翌日さっそくサバンビーチに向かいます。プリセサからは北にあり、車で2〜3時間だそうです。例のトライシクルに分乗して(総勢5人)バスターミナルに向かいました。到着するとターミナルの看板にはサウスバウンドと書いてありますがバスの表示はサバンです.....ま いいか!午後2時発ですが今は12時、食事でもと斜め前にある地元住人用らしき食堂へ、土間の上にボロいイスと机があり奥でおばさんが料理を作り、店の前にディスプレーのケースと鍋の中におかずらしきものが入ってます。見た目はよくないですが味は悪くないです。そしてなんといっても値段が安い、5人で350円ぐらいですよ。

2時になりさあ出発、でも我々がさっき来た道を戻っているみたいです。30分ぐらい走ってガソリンスタンドに到着、みなさん売り子(おばさんが多い)から食べ物を買ったり、トイレにいったりしてます。再び出発です....あれっさっきの道を戻ってます、そしてまた30分で元の場所に戻りました。なに、ガソリン入れに行ったのかい?どうなっているのか良く分からないルートですが ま いいか?結局3時に再出発でようやく北に向かいました。道は意外といいですね、ちゃんと舗装されてます、そう佐渡の道よりはいいですね。そしてやはり車がいません、郊外はトライシクルがぐんと少なくなるので(近距離用ですものね)とにかく道は何も走ってません。1時間ぐらい走って左に曲がり砂利道になりました。今度は登りです、けっこうな角度ですが大勢(屋根の上にもいっぱい)乗せてるのにバスはがんばります。きっと日本製のエンジンですね。途中2人ぐらいいる車掌(運転手補佐って感じ)がボディーをたたくとどこでも止まり乗降させてます。でかい荷物を屋根に上げる時はその辺のみなさんが手伝います。一度ニワトリが二羽上げられたのにおじさんが降りるとき一羽になっていました、屋根の上できっと一羽売れたんでしょう。

途中ででかい音と共にパンクでストップしたりで結局サバンについたのは7時近くになってました。ビーチはとてもきれいです。”道”という宿まで行くのに道がありません、なにかお笑いのネタみたいです。海岸沿いに一番端っこにある”道”まで荷物を持って歩きました。オーナーは宮本さんという日本人で、なぜかここの食事はとてもおいしかったです。どの宿も自家発電なのでライト類や便利グッズ持って行きましょう、でもろうそくやランプはおいてあります。ベストシーズンは1月から4月ぐらいだそうで、この時はオフなので観光客はほとんど見かけませんでした。


 世界遺産

ここサバンの集落部に世界遺産のアンダーグラウンドリバーに入れる受付事務所(と言うより貸しボート受付所みたい)があり、ここで受付およびボートの手配をします。時間が決まっていて6.7人乗りのバンカボートが迎えに来るのでそれに乗り込みます。20分ぐらいで到着、道があれば手っ取り早いのですが環境の事も絡んでいるのか、とにかくボートでしか行けないようです。

到着後ジャングル(たいしたもんではない)をぬけてまた受付があります。尾瀬の遊歩道みたいな木でできた道があります、途中でおおきなトカゲ登場。受付で順番を待っているとDランドのジャングルクルーズみたいにでも手漕ぎでゆっくりとボートがきました。一度で二艘までということで順番を待ちます。ボートの前部にはタガログ語か英語が分かる人が乗ります(いない時はどうするの?)後ろでこぎ手の人が真っ暗な洞窟の中でどこを照らすかの指示をだしてます。そしていよいよ、ゆっくりと洞窟に入ります。最大60mの高さの場所があったり頭すれすれの所があります。ライトのバッテリーや球が切れたらどうするのって感じ。あるていどの所まで行くと折り返して同じルートを戻ります。

待合所で変な臭いがすると思っていたらそれは洞窟の中にいっぱいいるコウモリのものでした。コウモリは種類も多く、なぜか入り口に近い方が多いです。どうしても個人的には”ジャングルクルーズ”や”インディージョーンズアドベンチャー”が頭にうかんできてしまいます、そう”カリブの海賊”もでてきました(今風のものに毒されてますな)。帰りは受付所にヘルメットとライフジャケットを返して元の海岸へもどりますと、さきほどのボートが沖合いで待っていてくれるので心配ありません。どこでもライフジャケットは着ける様に言われますね。


 高級リゾート

プリンセサに帰る途中高級リゾートのドスパルマス(島)に一泊しました。日本人はほとんど来ないそうです。我々が行った時はオフのせいもあるでしょうが人は少ない状態でした。いたのは韓国からの新婚さんが何組かというところでした。うわさには聞いてましたがみなさんカメラが好きですね、食事の時など全員がテーブルの横に三脚、デジカメをつけてばさばさ撮ってます。帰りの船の中でもポーズをとってます。

パラワンというと日本人はほとんどエルニドへ行くらしいですが、いい場所はあちこちにあります。プロモーションもあまりないですもんね、これからの場所です。ドスパルマスではセット料金がお得なようです、このときは一泊二日全食事付きで一人15000円ぐらいでした。コッテジはけっこう豪華でバストイレはもちろん一階に大きいベッドが二つ、吹き抜けで天井も高くそれでも階段を上がるとベッドとちょっとしたスペースの場所、スペアベッドなど6人ぐらいの家族でも十分です。サービスもよかったですよ、スタッフは小型無線を持っていて連絡をとってました。まあ今時珍しいってことはないですが、マリンスポーツもマッサージなどの癒し系システムもありゆっくりできます。プリンセサからは車で20分ぐらいです。マニラから飛行機、シャトル送り迎えなどセットにすれば楽ですね。


プエルトプリンセサ

パラワンの中心です。滞在中にお祭りがあったので覗いてみました。大きな広場があり出店もいっぱいあります、そして人がいっぱい。今の佐渡からみるとうらやましい限りです。時々みかけるのが環境保護のキャンペーンです。パラワンはまだ開発されていませんからけっこう気をつけてるようです。テレビのコマーシャルでもそれらしきことがよく出てきます。

さて広場ではサブステージでロックバンド、マニラから来ているようです。メインステージではヤングアイドル大会みたいのをやってます。メインステージのPAはかなりのものを使ってますが、サブのほうはちょっとセコイ感じ。でもサブウーファーはしっかり使って、ドンドンいわせてました。地元のバンドがでるライブハウスにも行ってみましたが、やはり田舎っぽい感じは否めませんね。まだ日本にはなじみの薄いパラワンですが、これからどういう風に変わっていくのか楽しみです。たしかにビルや近代的な建物はないですが、インターネットカフェや携帯電話もかなり出回っており旅行者にはそんなに不便ではないようです。レンタカーは見掛けませんでしたが、フェリーがあるのでマニラで調達して持ち込めばかなり時間に余裕を持ってあちこちと動けるでしょう。なにしろ街中以外は車走ってませんし、バスその他の交通手段は例の如くですから。