Marty Friedmanとギターバトル


普通では彼を自分のバンドによんで、いっしょにプレーするのは無理ですよね。まして我々は素人ですからなおさらです。今回は私の友人がマーティと大の仲良しということで特別に、そして個人的に、忙しい中佐渡まで来てくれました。なんていいやつなんだ!!彼もこんなの初めてといってましたけど。時は2005年8月15日...お盆真っ盛り、法事は早めに切り上げて.....(そうマーティん家は法事ないのね)

(リハですね。右の写真左の彼、短パンに草履...土地柄でてます)

8月15日の1日だけしかとれなくて、午後2時着のJフォイルで来島、そのままリハーサルとなりました。時間にして1時間ぐらいなので十分とはいえませんが、そこはプロ...我々の曲もシンプルなものなので、なんとでもなりそうです。楽器類は持って来れないということで、こちらで準備しておきました。ギターはGibsonのLP、アンプはFenderのコンサート(Twin ReverbのSPが1本タイプの古いモデル)です。エフェクターはBOSSのコンプ、ディストーション/オーバードライブ、フェイザー、ディレーだけです。久保さんのセットでいきましょう(日本語やはりペラペラです).....自分ではやらないんですね。プロは必ずサポートするスタッフがいますもんね。もちろんわれわれは全部自分でやります。PAも仕事ですから自前です。

(マーティが首に下げてるのはアクセサリー、私のは携帯のヒモ)

曲目はヴェンチャーズ系のインストからオールディズ、Rock'n Rollから古めのハードロックです。打ち合わせの時、すぐにアイディアをだしてきます。Be My Babyではリフをヘビメタ風に、最後を繰り返してアドリヴをいれて、Without Youは途中のG(ボーカルの関係でGスタートにしてます)はそのままアドリヴいれて、でもそのまま終わらず、ドラムにオカズをいれさせてAに転調してギターソロを....など短時間に曲をまとめて、午後7時スタートです。こちらでは、レベルがちがう人なので、私はあまりでないように(ギターですから)気遣いしたのですが、なんのなんの.....やはりギター弾きですね、お誘いがガンガンきます。早く言ってくれればもっとネタを仕入れておいたのになあ-.。でもがんばって戦いに参加しましたよ。

そして、やはり機材はちがってもマーティ フリードマンの音がしてます。気が付いた事.....まず、例えばCでブルースをということになってよくみますと(聞きますと)、私なら自分にとって おいしいフレーズをなんとかやろうとしてそこに集中し過ぎて散漫になり アキが来ますが、彼のはゆったり始めて、だんだん積み上げて構成がきちっとしているために、おいしい部分や早弾きのパートがより有効に聞き手につたわります。やはりピッキングが正確なので録音されても問題なしって感じです。私ですと、その場はなんとか雰囲気でごまかすんですが、録音されるとヤバッて感じですね。よく教則ビデオなんかみますと左手に気が向きがちですが、右手のピッキングがきちっとできてないと、ちゃんとした早弾きにはならないですもんね。とにかく、つなぎの音も自信をもって弾かなくちゃーと反省させられました。本人からはお褒めの言葉をいただきましたが、お世辞半分でもうれしいです。そう...途中でギターを教えたことのある高校生を飛び入りさせた時なども、彼はけっしてマイナス要素のある言葉は使いません、とにかく褒めますね。またまた気づいた事.....HP等で”なんでPギルバートがキンキキッズの後ろで”とか、”フリードマンがどうして相川七瀬のギターなの”とかいうコメントみますが、彼らはあまり気にせず、なんでも経験してみたいという気持ちが強いようです。我々が外からみて持っているイメージよりはけっこう普通みたいですよ。もちろんRブラックモアやJベックのように人に会うのがきらいというアーティストも多いですけどね。人それぞれってのは一般人と変わらないです。とにかくマーティはひとなつっこくて腰が低いようです。そしてとりわけこの場所に来れたお客さんはラッキーでした。終わってからもいやがらずサインや写真にこたえてましたよ。東京からの帰省客などは”わかってれば友達など東京から来たいヤツがいたのになー”って残念がってました。もう一度はないな 多分!

終了後、私のお店で会食しながらいろいろと話しました。彼が歌ったカラオケは”天城越え”でしたよ、他のお客さんが歌っていても、ちゃんと拍手をして”ウマイジャン!”なんて言いながら わけへだてなく接してました。佐渡は静かでノンビリできるのでまた来たいとのこと.....いつでも歓迎です。最後に友人のT氏との2ショットで佐渡汽船から16日帰りました。17日すぐコンサートだそうです。お疲れ様でした!!おみやげの、これまた私の友人が手作りした無名異焼きの夫婦茶碗を手に帰京(新宿在住)しました。そうそう...ファンのかた、おっさんバンドにマーティつかってゴメンネ、まあこれは佐渡を活性化させるためのボランティアみたいなものですからね、マーティに感謝!!!

こんなサインを残していきました。)


なぜマーティが佐渡なの? そんな話が島内外から多少私の耳にも入る事があります。そうですよね、何の繋がりもないですもんね。私サイドからのネタはこのHPからしか出せませんが、マーティ本人がTVで話したり、新聞のコラムに佐渡のことを書いたりしているので、そこから知った人も多いのではないでしょうか。今月(2006年2月)に出版されたシンコーミュージックの季刊誌、エレキギターブックに小さいですがレポートが載っていました。この本の性格上、”マーティがベンチャーズを”って切り込みですが、現場ではCのブルースやR&Rのアドリブやかけあいの時が特に生き生きしていました。良かったら見てください(それだけのために買うほどでもないですけど...2100円けっこう高い)


TOPIC

もしかしてこのHPをけっこう見てくれている人がいるかもしれません、もう少しこの日のGIGに関したTOPICをブログの方に載せてみます。でも、あくまで個人としてのコメントですし、写真もあわせて営業等への利用(素人衆のはかまわないんですけどね)は御遠慮下さい。その後日誌風に音楽のトピックを書き込みしていますので マーティの分が随分前に押しやられています御了承下さい。BLOGで消されない限り、当方としては残してあります。

 

ついでと言っては申し訳ないのですが、当地佐渡の紹介(だけではないんですが)を友人がパノラマ360°でやっています。中にマーティとのセッションも360°で載せていますし、10秒ぐらいですが演奏の生音も入っていますので、良かったらお立ち寄り下さい。中には世界的に有名なサイトからのアプローチがあったもの(音楽ではありません)もありますよ!!

2006年4月から、好評だったTV番組のヘビメタさんが再び始まるそうです。佐渡ではやっていなので観れませんが、またマーティがでるそうです。誰かに録画してもらおうと思っています。

今年(2006年)の6月末になってやっと知人から去年分のヘビメタさんのDVDを借りました。あんな番組の合間に来てくれたんですね、いやいやそれ以外にもコンサートやってましたし(G3にもゲスト出演したようですね)忙しかったんですね。今月末にCD発売みたいですね、SヴァイやBシーハンなんかも入っているようですがG3つながりなんでしょうか?是非買ってみようと思っています。今年のヘビメタさん(タイトルはロックなんとかっていいましたか)もきっと来年になってから観れるのかな?


PS

今回縁があってマーティーと直説触れ合う機会があったのと、それほど彼について知っていたわけではなかったので、チョットgoogleで検索して彼についての情報をチェックしてみました。なぜかPギルバートとよくいっしょに名前がでてきてるんですね。PギルバートはMR,BIGがわりとPOPなバンドで私の耳(目にも)にも入っていたのでけっこう知っています。マーティは44歳と言ってましたけどPギルバートもやや近い年代でしょうね。この人たちがHR/HMで名前を知られた時のファンが、やはり彼らが日本のミュージシャンとプレイするのが気に入らないみたいですね、こういう書き込みをよく目にしますしHR/HMに戻って来いというのも多いですね。この気持ちもよくわかります。我々の年代では、例えばベンチャーズ(当時はノーキーが神様でした)がなんで歌謡曲をやったり渚ゆう子のバックをやるのかと困惑しましたし、ちょっとちがった場面ですがビートルズのリードギターはジョージと思っていて、while my guitar gently weepsを聴いてやっぱりうまいじゃん(それまでにもチョットへたかなと言う感じはあったんですが)と安心したら後でネタばれでクラプトンだったり、そのクラプトンだってクリーム時代からくらべると今はずいぶんスタイルも変わって(うまくやってますけどね)しまいました。そう、こちらの思うようには動いてくれませんね。音楽のジャンルは商業政策上の都合で分けられているものですから、アーティストがどこに入るのか何をやるのかは非常に曖昧で、割りと変化も激しいんですね。伝統芸能やクラシックは同じ物を続けることに価値はありますが、これとは別物です。ファンの我々もミュージシャンも同じように年もとりますし飽きる時もあるでしょうし、仕方ないです。特にボーカルの人は年をとると声はでなくなりますから昔どうりにとはいかなくなります。彼らはまだ若いのでHR/HMも十分いけますけど、きっと今はなにか変化を求めてるんでしょう。あるポジションを極めると、なにか次ぎが必要なるんじゃないかなと思います。彼らには、いろいろな音楽を吸収して国やジャンルを超えた曲を作って欲しいですね。マーティも佐渡まで来てくれたり、話によると音楽関係以外の友人知人も多いそうです。信奉者としては彼らが身近になることは、ある意味マイナスイメージになるかも知れませんが、マーティ自身にとっては視野が広がったり、いろいろな情報を得る事ができるので、これを自分の音楽にうまく取り入れればいいんじゃないかと思います。来年に(2006年)2枚のCD(POPなものとマニアックなもの)をリリースの予定だそうです。期待しましょう!!

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